2026年2月22日、世界遺産姫路城マラソンを走ってきました。
結果はネットタイム3時間23分56秒。自己ベストを約2分更新できました。
……と書くと、順調なレースに見えるかもしれません。でも、正直な気持ちは「もっといけたはずなのに」という悔しさのほうが大きい。陸上未経験、ダイエットから走り始めた僕が、サブ3を本気で目指すうえで、たくさんの学びがあったレースでした。
この記事では、当日のコンディションからペース展開、ガーミンのデータ分析、そして次への課題まで、できるだけ正直に振り返ります。同じようにサブ3前後を目指している市民ランナーの方の参考になれば嬉しいです。
レース基本データ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 大会 | 世界遺産姫路城マラソン2026 |
| 開催日 | 2026年2月22日 |
| ネットタイム | 3:23:56(PB更新) |
| グロスタイム | 3:24:48 |
| 種目別順位 | マラソン男子 1442位 |
| 年代別順位 | 男子30歳台 309位 |
| 当日の気温 | まさかの20℃超え |
まさかの「2月に20℃超え」という誤算
2月のマラソンといえば、寒さ対策が当たり前。ところがこの日は、朝から「あれ、なんか暖かいな」という空気。
走り出してからもどんどん気温が上がり、最終的には20℃を超えるほど。2月とは思えない陽気でした。
マラソンにおいて気温は走りを大きく左右します。一般的にマラソンに適した気温は10℃前後と言われており、それを大きく超える環境は、後半の失速リスクを一気に高めます。
この「想定外の暑さ」が、このレースの結果を決定づけることになりました。
目標は3時間20分。作戦はイーブンペース
このレースで僕が掲げた目標は3時間20分切り。
サブ3(3時間切り)はまだ先の目標ですが、その前段階として、まずは3時間20分を安定して出せる走力をつけたい。そう考えての設定でした。
作戦はシンプルにキロ4分42秒前後のイーブンペース。前半で突っ込まず、最後まで一定のリズムで刻む。マラソンの王道戦略です。
【前半〜20km】プラン通りの完璧な入り
序盤は作戦どおりに進みました。ガーミンのラップを見返すと、自分でも驚くほど安定しています。
| 区間 | ラップタイム | ペース |
|---|---|---|
| 0〜5km | 23:27 | 4:42 |
| 5〜10km | 23:29 | 4:42 |
| 10〜15km | 23:29 | 4:42 |
| 15〜20km | 23:16 | 4:39 |
5kmごとのラップが、ほぼ23分半でピタッと揃っています。特に15〜20kmは、このレースの最速ラップ(4:39)。
中間地点の通過は1時間40分29秒。単純に2倍すれば3時間20分58秒。まさに目標ペースど真ん中で折り返せていました。
しかもこの姫路城マラソンのコースは、前半がじわじわとした上り基調。高度データを見ると、スタート地点の標高21mから中間地点付近で最高地点85mまで、ゆるやかに上り続けています。その上りをこなしながらこのペースを刻めていたのは、自分でも手応えがありました。
「これはいけるかもしれない」——20kmを過ぎた頃、正直そう思っていました。
【中盤23〜32km】じわじわ削られていく
異変を感じ始めたのは23kmあたりから。
ペース自体は大きく崩れていないのに、体感のキツさが明らかに増してきました。気温の上昇で、じわじわと体力が奪われていく感覚。
| 区間 | ラップタイム | ペース |
|---|---|---|
| 20〜25km | 23:40 | 4:44 |
| 25〜30km | 24:11 | 4:50 |
| 30〜35km | 24:41 | 4:56 |
数字で見ると、1ラップごとに数秒ずつペースが落ちています。4:42 → 4:44 → 4:50 → 4:56。きれいな「右肩下がり」。
特に30kmを過ぎてからの暑さは強烈でした。日差しを遮るものが少なく、体温がどんどん上がっていくのを感じました。
【終盤38km】お尻とハムストリングが攣りかけた
一番きつかったのは38km地点。
お尻とハムストリングが攣りそうになり、「ここで止まったら終わる」という恐怖と戦いながら、なんとか脚を前に運び続けました。
| 区間 | ラップタイム | ペース |
|---|---|---|
| 35〜40km | 25:21 | 5:04 |
| ラスト2.5km | 12:38 | 4:58 |
35〜40kmはついにキロ5分台に。それでも、足を止めずに走り切れたことだけは、今回の小さな収穫でした。
ガーミンのデータが教えてくれた「失速の正体」
家に帰ってガーミン(Venu3)のデータをじっくり見返して、失速の正体がはっきりしました。
心拍:ペースが落ちても上がり続けた
平均心拍174bpm、最大188bpm。注目すべきは、後半にかけて心拍がジリジリ上がり続けていたこと。
ペースは落ちているのに心拍は上がる。これは典型的な「暑さで心臓に負担がかかった」サインです。体温を下げようと体が働き、その分よけいにエネルギーを消耗していたことがデータに表れていました。
フォームは最後まで保てていた
意外だったのは、ランニングフォームは終盤まで大きく崩れていなかったこと。
- 平均ピッチ:187spm(終盤も維持)
- 平均歩幅:1.11m
- 接地時間:228ms
ピッチはほぼ最後まで保てていました。つまり、今回の失速は「フォームが崩れて遅くなった」のではなく、「心肺と脚の持久力が、暑さで先に尽きた」ことが原因。
これは、僕がうすうす感じていた「距離耐性の不足」という課題と、完全に一致していました。
振り返り:距離耐性不足という明確な課題
なぜ後半失速したのか。暑さはもちろん大きな要因ですが、根本には走り込み不足がありました。
前回のおかやまマラソン(2025年11月)から今回の姫路城マラソンまでの間、僕は体調不良と腸脛靭帯炎(ちょうけいじんたいえん)に悩まされ、ロング走をほとんど積めていませんでした。
距離を踏めていない状態でフルマラソンに臨めば、後半に脚が保たないのは当然のこと。今回の「30km以降の失速」は、起こるべくして起こった失速だったと思います。
逆に言えば、前半20kmを3時間20分ペースで刻めた走力はあるということ。距離耐性さえ戻せば、3時間20分は十分に射程圏内。むしろサブ3に向けて、やるべきことが明確になったレースでした。
使用したギア
今回のレースで使用したアイテムを紹介します。
- シューズ:adidas EVO SL Woven
- GPSウォッチ:Garmin Venu3(ガーミン ヴェニュー3)
シューズやギアの詳しいレビューは、また別記事で書きたいと思います。
まとめ:PB更新、でも本当の戦いはこれから
自己ベストを更新できたのは、素直に嬉しい。フルマラソンを走り切ったあとの、あの達成感と充実感は、何度味わっても格別です。
でも同時に、「もっといけたはず」という悔しさも残りました。この悔しさこそ、次へのエネルギーになると思っています。
目標は2027年3月までにサブ3達成。
今回見えた課題は、ただひとつ。距離耐性を取り戻すこと。地道なロング走を積み重ねて、後半に崩れない脚を作る。陸上未経験の僕が、コツコツと積み上げた先に、サブ3の景色があると信じて。
また次のレースレポートでお会いしましょう。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
同じようにサブ3を目指すランナーの方、ぜひ一緒に頑張りましょう。ご感想やご質問はお問い合わせフォームからお気軽にどうぞ。

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